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夏銀河 花入
中尾哲彰作
本作の形容は、下膨らみの優雅な胴からすらりと長頸が伸び、優雅な細口長形の颯爽とした美景である。鶴首という定型の形のなかに氏自らの独創性を加え、研究を重ね生み出した釉薬は紺碧、まさにラピスラズリの色を彷彿とさせ、和名でいうなら瑠璃である。光の当たり方により色の表情が変わり、無数の星が輝いているようにも見える。これに「銀河釉」と名付けた所以である。目に涼やかな涼を誘う色は、瑠璃色と相俟って夏の花がよく似合うのではなかろうか。
寸法
口径 9cm
高さ 25cm
箱 共箱
■作家プロフィール
銀河釉を開発。
スペイン、オランダ、フランス、トルコ、イタリアなどのヨーロッパや中近東で多くの賞を獲得し、海外で高い評価を得ます。フランス・パリのルーブル美術館には「中尾哲彰」の名が刻まれています。
日本各地にて個展を開催。宇宙空間にきらめく無数の星の文様は、明日への夢と希望がこめられます。
作家メッセージ
私は、学生時代に学者になりたかったのですが、やがて焼き物を作る職人さんの無心に土と格闘する姿勢をみて陶芸家になろうと思い、大学を辞め、家業の焼き物作りを手伝いはじめました。 私の中には、芸術家と科学者の姿があります。銀河釉を通じ、他の人にできなかった新たな技法を生み、たくさんの人に勇気と希望を与えられましたらと思います。
作家経歴
昭和27年佐賀県杵島郡山内町玉峰陶園に生まれる
慶應大学文学部哲学科中退
昭和57年日本現代工芸美術展初出品にて初入選
日本美術展覧会(日展)初出品にて入選
平成5年 国際陶芸ビエンナーレ日本代表招待出品
他数々の受賞寸法
有田陶芸協会会員
メディチ文化協会正会員
ハプスブルク芸術友好協会会員
スペイン国立プラド美術館財団会員
アルバ・ガッタ・ローマ芸術家協会名誉会員